今、売り出し中の文庫3点

何か面白い本ないかな?
迷ったときにおすすめなのがこの3点!

『九月が永遠に続けば』 沼田まほかる 新潮社 660円(税込)

高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。

愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する。

悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか―。

人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。

『ピース』 樋口有介 中央公論新社 720円(税込)

埼玉県北西部の田舎町。
元警察官のマスターと寡黙な青年が切り盛りするスナック「ラザロ」の周辺で、ひと月に二度もバラバラ殺人事件が発生した。

被害者は歯科医とラザロの女性ピアニストだと判明するが、捜査は難航し、三人目の犠牲者が。県警ベテラン刑事は被害者の右手にある特徴を発見するが…。

『天使の眠り』 岸田るり子 徳間書店 660円(税込)

京都の医大に勤める秋沢宗一は、同僚の結婚披露宴で偶然、十三年前の恋人・亜木帆一二三に出会う。

不思議なことに彼女は、未だ二十代の若さと美貌を持つ別人となっていた。

昔の激しい恋情が甦った秋沢は、女の周辺を探るうち驚くべき事実を掴む。彼女を愛した男たちが、次々と謎の死を遂げていたのだ…。気鋭が放つ、サスペンス・ミステリー。